東海道 坂下宿
写真
片山神社
坂下宿は片山神社の西側辺りにあったが慶安3年水害で潰滅し現在地に移された。古くは「鈴鹿明神」「鈴鹿権現」などともよばれ崇拝された
関宿を出て、沓掛へ
西の追分を出ると、東海道は国道1号線に合流し西北に進む。市瀬を過ぎたあたりで右に別れ川沿いを進み、かけはね橋を渡り山中を進むと西願寺の前に出る。
西願寺を出ると再び、国道1号線に合流。一里塚跡を過ぎたところで右に分岐し、川に沿って超泉寺を右手に見ながら、関町沓掛(くつかけ)の町へ入る。
馬や牛のわらじを「沓」といい、坂道にさしかかるところで馬のわらじを取替え、 旅の安全を祈ってその「沓」を木などに「掛」けたところ。沓掛の町を過ぎ山道を坂下宿へと向かう。
- 西願寺
- 沓掛(くつかけ)の町
坂下宿
坂下宿へ入ると、松屋本陣跡の碑、大竹屋本陣跡の碑、梅屋本陣跡の碑が並んでいる。
坂下宿はかっては文字通り鈴鹿峠の坂下にあった。今の坂下から西へ1kmほど行った片山神社の西側辺りという。慶安3年(1650)の水害で潰滅し、その後 今の場所に移された。今は寂れた集落であるが、本陣が3軒、脇本陣1軒ある大きい宿場だった。鈴鹿峠の 難所のそばで往時は賑ったことであろう。
本陣跡を過ぎると、右手に法安寺の山門が見える。 法安寺の山門は松屋本陣の門が移築されており、往時の威厳を偲ばせる。小竹屋脇本陣跡碑の前を過ぎ、岩屋十一面観音へと進む。
- 坂下宿
- 坂下宿解説
- 松屋本陣跡
- 大竹屋本陣跡
- 梅屋本陣跡
- 法安寺 山門は松屋本陣の門が移築されている
- 小竹屋脇本陣跡
鈴鹿峠越え
岩屋十一面観音は、元禄時代、旅人の道中安全を願い、岩の断崖をくりぬいて造られた。阿弥陀如来、十一 面観音、延命死蔵尊の石像三体を安置している。
岩屋十一面観音から400m余進むと、片山神社の参道の鳥居が建っている。 ここから森のなかの山道を片山神社へと進む。片山神社は、古くは「鈴鹿明神」「鈴鹿権現」などともよばれ、延喜式内社として古代から信仰を集めてきた。
片山神社から敷き詰められた石畳を登ると 「ほっしんの 初(はじめ)に越える 鈴鹿山 」と刻まれた芭蕉碑が置かれている。
碑を過ぎて、さらに東海道を登ると鏡岩に通じる道がある。鏡岩は、縦2.3m、横2mあり、むかし峠に住む盗賊が街道を通る旅人の姿をこの岩に映して危害を加えたという伝説から俗称「鬼の姿見」ともいう。
鏡岩から再び東海道に戻り、田村神社跡を過ぎると三重県と滋賀県の県境にいたる。 ここから京まで十七里と石碑に刻まれている。
- 岩屋十一面観音
- 岩屋十一面観音解説
- 岩屋十一面観音
- 片山神社へ
- 片山神社へ
- 片山神社本殿
- 片山神社本殿
- 片山神社解説
- 石畳
- 芭蕉碑 ほっしんの 初(はじめ)に越える 鈴鹿山
- 鈴鹿峠
- 鈴鹿峠解説
- 田村神社跡
- 鏡岩標識
- 鏡岩
- 鏡岩解説
- 伊勢国・近江国境界石柱
- 三重県・滋賀県境界
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