三好大提灯まつり・いいじゃんまつり
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「三好大提灯まつり」は、みよし市三好町蜂ケ池にある三好稲荷閣の祭礼です。昭和4年、世界一の大きさを誇る大提灯が奉納されたのを機に、夏の大祭を「大提灯まつり」と呼びならわすようになりました。 まつりは前夜祭と本祭の2日間にわたって行われます。前夜祭の午後6時半からは三好稲荷閣前の道路上で「いいじゃんまつり」が同時開催され、様々な衣装を身にまとった踊り手達が賑やかに行進します。
取材:2010年8月22日(土)・23日(日)
三好大提灯まつり
三好稲荷閣の本尊「三好咤枳尼天(みよしだきにてん)」は、享保17年(1732)に庄屋・久野太郎右エ門が三好の3カ所に古くからあった農業神を合体して名づけた神様です。村の守護神としてあがめられ尊崇を集めていました。その後、当時の領主 大岡越前守によって三好稲荷閣は満福寺の境内へと遷座し、以後司祭と管理・運営を満福寺が行うようになりました。
昭和2年、三好稲荷閣が愛知の新十名所(中日新聞社の前身である新愛知新聞社主催)の第2位に選ばれました。これを受けて三好在住の野々山弥蔵さんが第2位選出と自分の還暦を記念した手造りの大提灯を昭和4年の夏季大祭にて奉納しました。これが「三好大提灯まつり」が始まったきっかけです。当初制作された大提灯は高さ10.6m、直径6.5m、重量1,250kgの岐阜型提灯で当時日本一の大きさを誇りました。
一番最初に奉納された初代の大提灯
昭和63年、三好町制30周年を記念して三好町と多数の篤志者によって大提灯が新調されました。平成5年、さらに二張の大提灯が加わり、現在三張の大提灯が毎年献灯されています。現在の三張の大提灯は、高さ 11.0m、直径 6.5m、重量 1,250kgで御所型の大提灯です。提灯内には電灯が取り付けられ、境内に白く浮かび上がります。
- 三好稲荷閣
- キツネと大提灯
- 大提灯は三好稲荷閣と同じぐらいの高さ
- 日が暮れてほんのり明るい大提灯
- 提灯には三好咤枳尼天(みよしだきにてん)の文字
- 3つの大提灯
三豊講(さんとよこう) 三好地区の住民組織
大提灯まつりの準備や運営は三豊講(さんとよこう)と呼ばれる三好地区の住民組織が行います。一般的に講と呼ばれる組織は信仰を同じくする者らの集まりのことを指しますが、三好稲荷閣は旧三好村の総守護神であったことから、三好地区の住人は宗派を越えて全員三豊講の一員とされ、村を挙げてお祭りが行われてきました。
前夜祭・本祭ともに境内にはたくさんの露店が出店たくさんの人で賑わいます。本祭は子ども囃子、棒の手の奉納のほか、夜には花火が打ち上げられ祭のムードを盛り上げます。
- 三好稲荷閣境内で披露された棒の手の演舞
- 三好稲荷閣境内で披露された棒の手の演舞
いいじゃんまつり
平成5年、町制35周年を機に三好町観光協会主催による「いいじゃん踊り」が誕生しました。
この踊りのテーマソング「じゃんだらりん」はこの地方の方言を取り入れて作られたもので、ポップス調の曲に合わせて、カラフルな色彩の衣装を身に着けた参加者が踊りを披露します。
前半には決められた振り付けを踊り、後半は自分たちで考えたオリジナルの振り付けを踊ります。
第1回目となる「三好大提灯まつり いいじゃん踊り」には29グループ約1,000人が参加。回を重ねるにつれ規模も拡大し、平成11年度からは、まつりの名称も「いいじゃんまつり」と改名され、数万人の観客が楽しむイベントへと成長してきました。
現在では「三好大提灯まつり」と共に、三好の夏を締めくくる風物詩として市民に親しまれています。
- 大提灯の前を踊り手が行き交う
- 道路上が人であふれる
- 老若男女が元気に踊る
- チーム毎に趣向を凝らした衣装で踊る
- 前半は決められた振り付け後半はオリジナルの振り付けを踊る
- 大きな太鼓も祭を盛り上げる
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